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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻6号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 腸管の血管性病変―限局性腫瘍状病変を中心に 主題症例

内視鏡的粘膜切除術(EMR)で治療しえた盲腸angiodysplasiaの1例

著者: 古賀秀樹1 飯田三雄1 西本好徳1 末兼浩史1 垂水研一1 水野充1 武田昌治1 黒木文敏1 本多啓介1 藤村宜憲1 星加和徳1 三上芳喜2

所属機関: 1川崎医科大学消化器内科II 2川崎医科大学病理

ページ範囲:P.797 - P.802

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要旨 種々の循環器系基礎疾患を有する高齢者に繰り返す下血と貧血が出現し,大腸内視鏡検査および出血シンチグラフィにて盲腸angiodysplasiaからの出血が示唆された.血管造影や超音波内視鏡では異常が捉えられず同部位に限局した小病変と考え,内視鏡的粘膜切除術を施行し,病理所見でngiodysplasiaであることを確認した.術後経過も良好で,1年3か月経過した現在も再出血を認めていない.消化管出血の原因としての大腸angiodysplasiaの重要性,その治療方針などを含め文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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