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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻6号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 腸管の血管性病変―限局性腫瘍状病変を中心に 主題症例

直腸びまん性海綿状血管腫の1例

著者: 中村厚夫12 本間照1 小林正明1 鈴木裕1 新井太1 本山展隆1 杉村一仁1 成澤林太郎1 朝倉均1

所属機関: 1新潟大学医学部第3内科 2新潟県立吉田病院内科

ページ範囲:P.819 - P.822

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要旨 患者は38歳,女性.主訴は血便.大腸内視鏡検査では上部直腸から下部直腸にかけて粘膜下に拡張した静脈を思わせる暗青色,凹凸不整の比較的なだらかな隆起性病変をびまん性に認めた.腹部単純X線,腹部CTは同部位に一致して石灰化像が認められ,直腸海綿状血管腫を疑った.腹部MRIのT2強調画像で認められる著明な高信号と超音波内視鏡像は本疾患の診断に非常に有用であった.入院後出血を認めなくなり,約4年後の現在も外来通院中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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