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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻6号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 腸管の血管性病変―限局性腫瘍状病変を中心に 主題症例

直腸びまん性血管腫の1例

著者: 井上善之1 高野眞寿1 鎌田晶義1 辻直樹1 合田峰千1 中村英明1 目黒高志1 堀田彰一1 福田守道1 仙丸直人2 宮坂祐司2 藤田美芳2 森田高行2 三谷郁生3 宮坂史路3 長嶋和郎4

所属機関: 1北海道消化器科病院内科 2北海道消化器科病院外科 3新道栄病院 4北海道大学医学部分子細胞病理学

ページ範囲:P.823 - P.829

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要旨 直腸のびまん性血管腫はまれな疾患で,画像診断上,まだ十分に検討されているとは言い難い.今回,われわれの経験した症例は66歳,女性,主訴は小学生時よりの下血.検査所見では,注腸X線所見:直腸の管腔の狭小化と周囲の石灰化,内視鏡所見:怒張した暗赤色の血管,透明感のある扁平隆起や暗褐色の扁平隆起,怒張した血管を伴う灰白色の粘膜下腫瘍様隆起,EUS所見:粘膜下層および固有筋層外の管腔構造と石灰化の描出,CT所見:直腸壁の肥厚と壁内の石灰化,MRI所見:T2強調画像における直腸壁の著明なhigh intensity等の所見を呈していた.手術により直腸びまん性血管腫と確定診断され,画像診断上は典型的な症例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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