icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻7号

2000年06月発行

文献概要

今月の主題 胃の“pre-linitis plastica”型癌 主題

“pre-linitis plastica”型胃癌とは

著者: 石黒信吾1 金幸富1 真能正幸1 春日井務1

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科

ページ範囲:P.869 - P.870

文献購入ページに移動
はじめに

 linitis plastica型癌の定義は,中村1)によると,"肉眼的には,胃壁全体は肥厚して硬く,胃は管状あるいはleather bottle状を示している.胃粘膜は一般的に一様平坦で,粘膜ひだは肥厚・蛇行し,原発巣と考えられる限局性の腫瘤形成が認められない.そして,組織学的には線維形成の著しい未分化型癌の広範囲に及ぶびまん性浸潤である"とされている.今回はこの定義にあてはまる症例を用いて,完成されたlinitis plastica型癌の特徴を検討し,更に肉眼的に早期癌に類似した進行癌のデータを用いてlinitis plastica型癌の前段階の病態を推定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?