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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻7号

2000年06月発行

文献概要

今月の主題 胃の“pre-linitis plastica”型癌 主題

pre-linitis plastica型胃癌の形態的特徴―X線の立場から

著者: 吉田諭史1 馬場保昌12 牟田仁彦2 坂口康一2 清水知己2 保坂圭1 江頭秀人1 太田博俊3 石原省3 加藤洋4 柳澤昭夫4

所属機関: 1癌研究会付属病院内科 2癌研究会付属病院検診センター 3癌研究会付属病院外科 4癌研究会付属病院研究所病理部

ページ範囲:P.885 - P.896

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要旨 予後不良な胃癌の1つであるlinitis plastica(LP)型癌の早期発見を目的に,X線診断の立場から検討した.胃上部における2cm以下の未分化型早期胃癌130病変のうち55病変(42.3%)がsm癌であった.130病変中13病変(10%)が中村の定義するpre-linitis plastica型癌に相当した.臨床的に発見されたprelinitis plastica型癌は12病変で,このうちひだ集中が発見の契機となった例は9病変(75%)であった.12病変のX線および肉眼所見の特徴は,陥凹境界明瞭でひだ中断が認められ,陥凹面の顆粒状変化に乏しいものが10病変(83.3%)と多かった. pre-linitis plastica型癌に限らず,胃底腺粘膜領域のm癌を含めた未分化型のⅡc病変を発見することがLP型癌の減少につながると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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