icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻7号

2000年06月発行

今月の主題 胃の“pre-linitis plastica”型癌

主題

pre-linitis plastica型胃癌の形態学的特徴―内視鏡の立場から

著者: 長南明道1 望月福治1 渋木諭2 三島利之1 安藤正夫1 熱海稔1 渋谷大助3 阿部慎哉3

所属機関: 1JR仙台病院消化器内視鏡センター 2永仁会病院内科 3宮城県対がん検診センター

ページ範囲:P.907 - P.914

文献概要

要旨 ①原発巣が胃底腺領域粘膜の小さな未分化型陥凹型癌であり,②潰瘍を合併せず,③粘膜内病巣に比べ粘膜下浸潤の拡がりが大きく,④深達度はsmまたはmpを満たすものをpre-linitis plastica(LP)型癌として検討を行った.pre-LP型癌は対象3,269例中1例,0.03%にすぎなかった.その内視鏡像をみると,原発巣は粘膜ひだと粘膜ひだの間に埋もれるように存在する,ひだ集中を伴わない極めて小さな陥凹で,その周囲に限局性の粘膜ひだの肥大を認めるが,空気伸展すると肥大した粘膜ひだは目立たなくなり,台状挙上の所見を呈した.これが特徴と言えそうである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら