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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻7号

2000年06月発行

今月の主題 胃の“pre-linitis plastica”型癌

主題

逆追跡症例からみた“pre-linitis plastica”型胃癌の形態的特徴

著者: 竹田彬一1 保田光代1 中藤正樹1 斉藤昌彦1 金児潔2 仲井理2 遠藤清2 関岡敏夫3 正田智也4 佐田博5 児玉正6

所属機関: 1宇治徳州会病院内科 2宇治徳州会病院外科 3宇治徳州会病院大腸肛門科 4宇治徳州会病院放射線科 5昭和大学医学部第2内科 6大津市民病院消化器内科

ページ範囲:P.915 - P.925

文献概要

要旨 linitis plastica型胃癌のより早期の像について逆追跡的検討と比較的限局したびまん性浸潤癌切除例の検討から,pre-linitis plastica型胃癌の形態は,多くは胃底腺粘膜領域に存するひだ集中のないpunched out ulcer,または小さいⅡc様所見であり,陥凹周囲にわずかの隆起所見を伴うのが特徴であった,またこれより更に早期の所見(leather bottle状態より21か月前)は褪色した小さいⅡc様所見であった.毎年,年1回の内視鏡検査を注意深く施行することによって,早期診断は可能であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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