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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻1号

2001年01月発行

文献概要

今月の主題 表層型胃悪性リンパ腫の鑑別診断―治療法選択のために 主題

表層型胃悪性リンパ腫の鑑別診断―X線診断―表層型胃悪性リンパ腫と慢性胃炎

著者: 牟田仁彦1 馬場保昌12 江頭秀人1 福山浩二2 保坂圭2 太田博俊3 柳澤昭夫4

所属機関: 1癌研究会附属病院総合健診センター 2癌研究会附属病院内科 3癌研究会附属病院外科 4癌研究会研究所病理

ページ範囲:P.41 - P.50

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要旨 表層型胃悪性リンパ腫病変(MALTリンパ腫を含む)19例を対象に,X線診断の立場から背景粘膜の組織所見について検討した.背景粘膜は粘膜萎縮が軽度な粘膜領域に存在し,胃底腺粘膜領域に多いことがわかった.慢性胃炎の組織所見の1つとされるリンパ濾胞の増生所見は全例に認められ,中等度以上のリンパ濾胞の増生が多かった.表層型胃悪性リンパ腫のX線ならびに内視鏡的診断には,1)これまで集積された肉眼ならびにX線・内視鏡所見,2)生検組織診断から得られた異型性のあるリンパ球増生所見,3)病変が存在する場(背景粘膜)の性状,などを考慮に入れた診断が必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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