文献詳細
最近の機器と検査手技
文献概要
CT検査による仮想内視鏡検査(virtual endoscopy)の試みは以前より行われており,ある程度の成果は挙げられているものの内視鏡に肉薄するような画像には程遠いものである.また,CT検査は被検者の被曝や大がかりな検査設備が必要なことなどが問題である.一方,超音波検査はCTに比しはるかに簡便で浸襲性もほとんどない検査である.この場合の超音波検査はもちろん体外エコー検査のことで超音波内視鏡検査のことではない.現在,われわれは三次元超音波画像診断装置を用いた体外エコー検査でvirtual endoscopyの試みを行っているが1),得られる画像はCT検査によるものに比べて大きく劣っているわけではない.したがって,三次元超音波検査(3-dimensional ultrasonography; 3D-US)を用いたvirtual endoscopyは,検査の安全性・簡便性からみて,今後十分期待しうる新たな画像診断法であると考えられる.ここでは,われわれが行っている3D-USを用いたvirtual endoscopyの試みを紹介する.
三次元超音波検査の歴史と原理
1.歴史
三次元超音波画像表示の試みは1965年にHowryが報告しているが,本邦では1979年に伊藤が乳癌に対して行ったのが最初である.その後,産婦人科領域において三次元超音波検査の臨床応用に関する研究が続けられてきた.
三次元超音波検査の歴史と原理
1.歴史
三次元超音波画像表示の試みは1965年にHowryが報告しているが,本邦では1979年に伊藤が乳癌に対して行ったのが最初である.その後,産婦人科領域において三次元超音波検査の臨床応用に関する研究が続けられてきた.
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