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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻10号

2001年09月発行

文献概要

今月の主題 縮小治療のための胃癌の粘膜内浸潤範囲診断 主題

内視鏡からみた平坦・陥凹型早期胃癌の粘膜内浸潤範囲診断

著者: 三島利之1 長南明道1 安藤正夫1 田村知之1 日下利広1 望月福治1

所属機関: 1JR仙台病院消化器内視鏡センター

ページ範囲:P.1249 - P.1256

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要旨 過去5年間に,当センターで切除された平坦・陥凹型早期胃癌145病巣(外科手術:96病巣,EMR:49病巣)を対象に,対象病巣の口側境界の内視鏡所見を組織型,粘膜内浸潤様式,腫瘍径,境界の部位,背景粘膜と対比検討した.①組織型が中分化型または未分化型,②粘膜内浸潤様式が中間・深層型,③大きさ31mm以上の病巣,④M領域の小彎,U領域の小彎,後壁の病巣,⑤粘膜の萎縮と腸上皮化生のある病巣で境界不明瞭なものが多い傾向にあった.このような病巣に対しては,観察方法に工夫を凝らし,より正確な浸潤範囲診断を行うことによって,縮小手術の根治性を高めることが可能と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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