icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻10号

2001年09月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

自然消褪した若年性ポリポーシスの1例

著者: 菅智明1 赤松泰次2 中村直1 坂口みほ1 浜野英明1 保坂成俊1 松澤正浩1 清澤研道1 勝山努3 太田浩良4

所属機関: 1信州大学医学部第2内科 2信州大学医学部附属病院光学医療診療部 3信州大学医学部附属病院中央検査部 4信州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1307 - P.1314

文献購入ページに移動
要旨 患者は29歳の女性.約10年前より胃内の多数の隆起性病変を指摘されていたが,低蛋白血症が出現したため,1999年3月に当院に紹介された.消化管検査にて胃と大腸に多発性ポリープを認め,診断的内視鏡的粘膜切除術を行い若年性ポリポーシスと診断した.経過観察していたところ,8か月後に胃ポリープは著明に消褪し,同時に幽門輪上に基部を持つ0Ⅰ型早期胃癌の存在が明らかとなり,幽門側胃切除術を行った.これまで若年性ポリポーシスにおいて本例のように自然消褪した報告はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら