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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻10号

2001年09月発行

早期胃癌研究会症例

回腸末端部に発生したカルチノイド腫瘍の1例

著者: 山科敬太郎1 板倉滋1 井上和彦1 福原寛之1 小瀬和洋1 真田泰興1 花ノ木睦巳1 坂之上一史1 香川幸司1 枡田一男1 三原修1 泉明夫2

所属機関: 1松江赤十字病院第3内科 2泉胃腸科医院

ページ範囲:P.1315 - P.1320

文献概要

要旨 患者は76歳,男性.近医で回腸末端の腫瘍を指摘され,生検でカルチノイドを疑われたため当科に紹介入院となった.注腸X線検査および大腸内視鏡検査で回腸末端に表面に陥凹を持つ約4cm大の粘膜下腫瘍を認めた.体外式超音波,123I-MIBGシンチグラフィー,腹部CT所見もカルチノイドに矛盾せず,回腸カルチノイドの術前診断のもとリンパ節郭清を含む回盲部切除を行った.回盲弁より2cm口側の回腸に3.5×2.8×2.5cm大の亜有茎性粘膜下腫瘍を認め,病理組織学的には小型円形な核と両染性胞体を持った腫瘍細胞が充実性胞巣~管状構造を示し増殖していた.特殊染色,免疫染色と合わせ,カルチノイドと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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