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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻11号

2001年10月発行

文献概要

今月の主題 sm massive以深に浸潤した10mm以下の大腸癌 主題

10mm以下の大腸sm massive癌の病理学的特徴

著者: 味岡洋一1 渡辺英伸2 横山淳二3 橋立英樹2 西倉健1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・病態病理学分野 2新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野 3新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器病学分野

ページ範囲:P.1353 - P.1362

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要旨 外科切除大腸sm癌341病変を対象とした.絶対値sm浸潤度分類でsm垂直浸潤長1,000μm以上を,相対値sm浸潤度分類でsm2, 3を,それぞれsm massive癌とした.10mm以下sm massive癌はsm massive癌全体の12.2%(35/288)(絶対値分類),9.2%(22/240)(相対値分類)を占めた.10mm以下絶対値分類sm massive癌のリンパ節転移陽性率は20%(3/15)で,10mmより大の同癌と有意差はなく,10mm以下sm massive癌も10mmより大の同癌と同等の臨床的取り扱いをすべきと考えられた.10mm以下相対値分類sm massive癌はde novo発生の表面型(特に表面平坦・陥凹型)癌を起源粘膜内癌とすると考えられた.10mmより大sm massive癌の81.3~89.1%は10mm以下sm massive癌を前駆段階としておらず,両者は異なる発育進展経路をたどる癌と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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