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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻11号

2001年10月発行

今月の主題 sm massive以深に浸潤した10mm以下の大腸癌

主題

sm massive以深に浸潤した10mm以下の大腸癌のX線診断―深達度診断に有用なX線所見の解析と診断の実際

著者: 藤谷幹浩1 斉藤裕輔1 渡二郎1 三好恭子1 藤谷佳織1 前本篤男1 綾部時芳1 藍田知史1 上垣正彦1 太田智之2 折居裕2 高後裕1

所属機関: 1旭川医科大学第3内科 2旭川厚生病院消化器科

ページ範囲:P.1371 - P.1379

文献概要

要旨 10mm以下のsm深部浸潤癌のX線所見について検討した.(1)10mm以下のsm深部浸潤癌のX線描出率は100%,側面像の描出率は74%であった.(2)10mm以下の早期大腸癌の深達度診断に有用なX線所見は,側面変形,皺襞集中,陥凹型における深い陥凹や陥凹内部の凹凸であった.(3)10mm以下のsm深部浸潤癌に対するX線深達度診断能は,内視鏡,超音波細径プローブ(HFUP)と同等であった.しかし,隆起型癌や表面隆起型癌においては,sm深部浸潤癌を浅読みする傾向にあり,これらの肉眼型における深達度診断指標の確立が必要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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