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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻11号

2001年10月発行

文献概要

今月の主題 sm massive以深に浸潤した10mm以下の大腸癌 主題

10mm以下の大腸sm massive癌の超音波内視鏡診断

著者: 松永厚生1 野村美樹子1 内海潔1 宇都宮恭子1 平沢大1 結城豊彦1 佐藤匡1 石田一彦1 妹尾重晴1 鈴木敬1 菅原俊樹1 洞口淳1 宇野要1 高澤磨1 藤田直孝1

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科

ページ範囲:P.1427 - P.1432

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要旨 大腸sm massive癌97例を腫瘍径10mm以下のA群(19例)とそれより大きいB群(78例)に分け,細径超音波プローブ(MS)の病変描出能と深達度診断能を検討した.描出能と深達度正診能はA群でいずれも100%であったが,B群では77%,78%と低かった(p<0.05).A群では腫瘍高が低く,至適距離による詳細な走査ができること,粘膜下層の線維化や炎症細胞浸潤などの組織学的所見に乏しいことが,良好な描出能,深達度正診能の原因と考えられた.したがって,10mm以下の病変の深達度診断にMSを積極的に用いることにより,適切な内視鏡的粘膜切除術の適応決定が可能になると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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