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書評「臨床面接技法―患者との出会いの技」―The Clinical Encounter, 2nd ed.: A Guide to the Medical Interview and Case Presentation
著者: 阿部正和1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学
ページ範囲:P.1449 - P.1449
文献購入ページに移動 臨床医学の入門は診断学であり,診断学の入口は患者への面接である.ことほどさように,面接は医師が医師としての業を適切有効に発揮するために重要なことである.高度な医療技術が展開されている現在ではあっても,面接というテーマは,医師が存在理由を明らかにするためにも,いかに重要であるかは,本書を読めばよく理解できるであろう.
学生時代,および戦後の慌ただしい時代に私が学んだ内科診断学の教科書では,面接とは言わずに問診という項目が巻頭に設けられていた.そして,その項目に割かれている頁数は,ごくわずかなものであった.近年になって,ようやく面接の重要性が叫ばれるようになり,面接を表題とする参考書も数多く刊行されるに至った.その中で,私が最近のヒットと思ったものに,2000年8月刊行の「はじめての医療面接-コミュニケーション技法とその学び方」(斎藤清二著,医学書院)がある.この書は,あくまで“患者の観点”に立って,どういう会話のやりとりが適切か,どういう態度が医師と患者の関係を良好に保つのに必要か,という点に力点がおかれているすばらしい本である.
学生時代,および戦後の慌ただしい時代に私が学んだ内科診断学の教科書では,面接とは言わずに問診という項目が巻頭に設けられていた.そして,その項目に割かれている頁数は,ごくわずかなものであった.近年になって,ようやく面接の重要性が叫ばれるようになり,面接を表題とする参考書も数多く刊行されるに至った.その中で,私が最近のヒットと思ったものに,2000年8月刊行の「はじめての医療面接-コミュニケーション技法とその学び方」(斎藤清二著,医学書院)がある.この書は,あくまで“患者の観点”に立って,どういう会話のやりとりが適切か,どういう態度が医師と患者の関係を良好に保つのに必要か,という点に力点がおかれているすばらしい本である.
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