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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻12号

2001年11月発行

文献概要

今月の主題 十二指腸の小病変 主題

腫瘍性・腫瘍様十二指腸小病変の診断―腺腫・癌

著者: 川元健二1 牛尾恭輔1 井野彰浩2 平賀聖久2 上田真信2 八尾隆史3 岡村均4 北川晋二5 下田悠一郎6 梶原哲郎6 渡辺秀幸7 岡崎浩子7 水口昌伸8 本岡慎9 八反田洋一10 米増博俊10

所属機関: 1国立病院九州がんセンター放射線科 2九州大学臨床放射線科学 3九州大学形態機能病理学 4国立病院九州医療センター放射線科 5福岡大学医学部放射線科 6佐賀県立病院好生館放射線科 7産業医科大学放射線科 8佐賀医科大学放射線科 9北九州市立医療センター放射線科 10国立病院九州がんセンター病理

ページ範囲:P.1507 - P.1527

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要旨 1990年1月から2000年12月までに経験した十二指腸腺腫および癌43例(腺腫23例,早期癌14例,進行癌6例)のうち20mm以下の21例(10mm以下17例,11mm以上20mm以下4例)について,それらのX線・内視鏡所見および病理組織学的所見について検討した.10mm以下は腺腫13例,早期癌4例,11mm以上20mm以下は腺腫2例,早期癌2例であり,腺腫はその大部分が白色調,微細顆粒状ないし結節状の無茎性隆起(Ⅰs型,Ⅱa型)を占め,後者は腺腫と同様の形状あるいはⅡc型で,赤色調ないし同色調を呈した.鑑別疾患として,2つのタイプを挙げ,隆起全体が正常と異なる上皮性病変の型は異所性胃粘膜が,まれながら粘膜下腫瘍様隆起で頂部に上皮性ないしびらん性変化を来す型は異所性胃粘膜,カルチノイド,転移性腫瘍,などが主に挙げられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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