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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻12号

2001年11月発行

文献概要

今月の主題 十二指腸の小病変 主題

腫瘍性・腫瘍様十二指腸小病変の内視鏡治療

著者: 芳野純治1 乾和郎1 若林貴夫1 奥嶋一武1 小林隆1 三好好尚1 中村雄太1 高田正夫1 嘉戸竜一1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第二病院内科

ページ範囲:P.1541 - P.1545

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要旨 十二指腸の内視鏡治療は10~20mmのポリープ,癌,腺腫,カルチノイド,脂肪腫などに行われている.同部位は壁が薄く,管腔も狭いため治療が困難である.方法は2チャンネルの内視鏡を用いる方法と,1チャンネルの内視鏡を用いる方法が行われている.前者は把持鉗子にて牽引摘除する方法であり,後者は内視鏡先端にキャップを装着して吸引摘除する方法である.手技として,ポリペクトミー,内視鏡的粘膜切除術,ligating deviceを装着して切除する方法,留置型スネアを病変の基部に装着して切除する方法などの報告がある.偶発症を防止するには病変の下部に生食水などの液体を十分に注入して病変を持ち上げる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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