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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

文献概要

特集 消化管癌の深達度診断 総論

1.食道・胃・大腸癌における深達度診断の必要性

著者: 大谷吉秀1 杉野吉則2 熊井浩一郎3 向井万起男4 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科 2慶應義塾大学医学部放射線診断科 3慶應義塾大学医学部内視鏡センター 4慶應義塾大学医学部病理

ページ範囲:P.243 - P.247

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要旨 癌の治療におけるオーダーメイド化,すなわち個々の症例に見合った過不足のない治療法の選択が求められている今日において,食道・胃・大腸癌の進展状況を反映するパラメーターとして深達度診断は一段と重要性を増している.二重造影を主体としたX線検査および内視鏡による深達度診断はわが国で理論化され,世界をリードしてきた.また,超音波内視鏡の導入に伴い診断精度もいっそうの向上を遂げている.一方,食道癌,胃癌,大腸癌は連続する臓器を母地として発生するにもかかわらず,それぞれ特徴があり生物学的な性格は必ずしも同一ではない.それぞれの診断法の違いを踏まえつつ,術前深達度診断に基づいた治療法選択の意義を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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