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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

特集 消化管癌の深達度診断

総論

5.消化管壁の組織像と超音波像との比較

著者: 芳野純治1 乾和郎1 若林貴夫1 渡辺真也1 加藤芳理1 杉山和久1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第二病院内科

ページ範囲:P.276 - P.282

文献概要

要旨 消化管壁の組織像と超音波内視鏡像との対比は,癌の深達度診断に不可欠であり,超音波内視鏡が開発された当初から繰り返し検討されてきた.1984年に相部により消化管壁の5層構造が初めて報告され,消化管内腔より第1層と第2層が粘膜層,第3層が粘膜下層,第4層が固有筋層,第5層が漿膜下層および漿膜であるとした.この5層構造は現在も基本的な所見として広く用いられている.その後,高周波数の機器が開発され,解像度が極めて良好になったため相次いで新たな層構造の解釈や粘膜筋板の描出について報告された.それにより壁は9層,11層,13層などに観察されるとされる.これらの検討により深達度診断の精度が向上すると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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