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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

文献概要

特集 消化管癌の深達度診断 各論 2.胃癌の深達度診断

1)X線像による深達度診断の指標

著者: 江頭秀人12 馬場保昌12 牟田仁彦1 保坂圭2 福山浩二2 太田博俊3 柳澤昭夫4 加藤洋4

所属機関: 1癌研究会附属病院総合健診センター 2癌研究会附属病院内科 3癌研究会附属病院外科 4癌研究会癌研究所病理部

ページ範囲:P.321 - P.333

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要旨 X線診断の立場から胃癌の深達度診断指標について述べた.まとめると以下のごとくである.(1)X線的な深達度診断にあたっては,その指標となる所見をsm浸潤と因果関係にある所見と相関関係にある所見とに分けて行う必要がある.(2)肉眼ならびにX線所見は,m浸潤部とsm浸潤部の平面的な大きさの関係ならびに空間的な重なりの位置関係によって差が認められる.(3)癌のsm浸潤によって生じる胃壁の肥厚・硬化所見を捉え,その所見の大きさから最深部胃壁層を推定する必要がある.(4)X線的な深達度診断では,癌組織型の違いによる発育進展形式の差などの臨床病理学的な事象を考慮して行うべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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