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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

特集 消化管癌の深達度診断

各論 3.大腸癌の深達度診断

2)内視鏡像からみた深達度診断①

著者: 田中信治1 春間賢2 永田信二2 岡志郎1 桑井寿雄1 高橋亮史2 小野川靖二2 田村忠正2 田中友隆2 森原正雄2 海生英二郎2 國弘真己2 北台靖彦1 吉原正治2 隅井浩治2 茶山一彰2

所属機関: 1広島大学医学部光学医療診療部 2広島大学医学部第1内科

ページ範囲:P.371 - P.378

文献概要

要旨 内視鏡的治療を選択するための早期大腸癌深達度診断について通常内視鏡所見・拡大内視鏡所見を中心に解説した.深達度診断における拡大内視鏡によるpit pattern診断は,隆起型に比して陥凹型早期癌で有意に正診率が高かった.現在,根治的内視鏡治療の適応は浸潤先進部の組織型や脈管侵襲を考慮すると1,500μm程度のsm浸潤癌まで拡大されつつあるが,VN型pit patternをインジゴカルミン撒布所見とVN領域の面積によって細分類することによって,まず内視鏡的切除を行うべき病変,行うべきでない病変とその中間病変にふるい分けることが可能であった(有茎・亜有茎病変は除く).高周波細径プローブによる超音波内視鏡診断はこの中間病変に対して臨床的意義があるものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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