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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

文献概要

特集 消化管癌の深達度診断 トピックス

4.大動脈内超音波による食道癌直接浸潤の診断

著者: 秋山清次1 藤竹信一1 日比健志1 笠井保志1 伊藤勝基1 中尾昭公1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2外科

ページ範囲:P.429 - P.434

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要旨 進行食道癌はしばしば大動脈に浸潤し,正確な診断がその後の治療を決定する上で重要である.われわれは大動脈内にアロカ社製の20MHzの回転型8F細径プローブを挿入し,大動脈内より壁浸潤の有無を診断した.大動脈壁は外膜,中膜,内膜が3層(high,low,high)に描出される.腫瘍はlow echoic massに描出され,外膜のhigh echo lineが途切れていれば浸潤ありと判定する.しかし問題になるのは中膜浸潤であり,low echoic lineがmassに置き換わっている場合は手術適応なしと判定される.最近は三次元USを用い,浸潤の判定をより正確に行うことを目指している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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