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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

文献概要

特集 消化管癌の深達度診断 主題症例 深達度診断の限界を示した症例

X線・内視鏡でmないしsm1と診断したsm3胃癌の1例

著者: 仁王辰幸1 西俣寛人1 西俣嘉人1 田代光太郎1 松田彰郎1 島岡俊治1 新原亨1 大井秀久1 夏越祥次2 末永豊邦2 山田一隆3

所属機関: 1南風病院消化器科 2南風病院外科 3鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.471 - P.474

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要旨 患者は62歳の男性.1999年8月心窩部痛出現.他院投薬でやや軽快するも症状持続したため9月当科受診した.胃内視鏡検査で胃体上部前壁に20mm大のⅡc病変を認め,生検で高分化型腺癌と診断された.深達度診断において,X線検査および内視鏡検査ではmないしsm1と診断した.超音波内視鏡では第1,2層に明瞭な低エコーを示す腫瘍エコーを認めた.sm層に2mm大の低エコー域が数個連なって認められたが,その形態からリンパ濾胞と判断し同じく深達度mないしsm1と診断した.噴門側胃切除術が施行されたが,最終病理診断は深達度sm3の管状腺癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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