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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻3号

2001年02月発行

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書評「内科レジデントマニュアル 第5版」 フリーアクセス

著者: 谷口純一1

所属機関: 1熊本大学医学部附属病院総合診療部

ページ範囲:P.484 - P.484

文献概要

毎年春になると新しい研修医がやってくるのであるが,彼ら・彼女らに接すると自分が研修医のころが思い出され,様々な気持ちが沸き起こってくる.必ずしも上級医がいつもバックアップしてくれるとは限らず,特に患者が急変・重症化したときこそそばにいなかったことが多かったかもしれない.別に“マーフィーの法則”などではなく,今思い返してみれば,ただ単に急変・重症化の早期サインを見落としていたり,予測が不十分であったり,また自分があわてていて連絡が後手に回っていただけということが多かったのではないかと,情けなくも恥ずかしい状況であったと思う.

 そんなとき,そんな自分を一番現実的に助けてくれたのは,「内科レジデントマニュアル」であり,「ワシントン・マニュアル」であった.今回「内科レジデントマニュアル」が第5版に改訂されるにあたり,自分が研修医のころに使っていた旧第2版を久しぶりに引っぱり出し,比較してみた.たいへん驚いたことは,ベーシックでスタンダードな部分は何ら変わっていないこと,その一方で,そのほかの所は大幅に進化しており,新しい項目や知見も加わり,より実際的になっていることである.研修医のときたいへんお世話になり役に立ったが,今の自分にとっても参考になる所が多々ある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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