文献詳細
今月の症例
トルイジンブルー・ヨード二重染色が病型診断に有用であった0-Ⅱa+Ⅱc型食道m3癌の1例
著者: 清水勇一1 三上雅史1 小西康平1 山本文泰1 関屋一都1 矢和田敦1 中里友彦1 塚越洋元1 細川正夫2 藤田昌宏3
所属機関: 1恵佑会札幌病院内科 2恵佑会札幌病院外科 3恵佑会札幌病院病理
ページ範囲:P.492 - P.494
文献概要
〔食道X線所見〕立位,軽い第1斜位の二重造影像で胸部中部食道に,数mmの不整形の比較的濃いバリウム斑が描出され,その内部には小さな顆粒状の透亮像が認められた(Fig.1a).病変の側面像を描出する目的で立位の強い第1斜位像を撮影したが,病変部が辺縁から少しずれていたために辺縁の硬化,または伸展不良の評価は困難であった(Fig.1b).
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