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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻4号

2001年03月発行

今月の主題 潰瘍性大腸炎診断基準の問題点

主題

日本と欧米の潰瘍性大腸炎診断基準の比較

著者: 棟方昭博1 坂本十一1

所属機関: 1弘前大学医学部第1内科

ページ範囲:P.497 - P.505

文献概要

要旨 わが国の厚生省が潰瘍性大腸炎を特定疾患に指定し,調査研究班を発足させたのは1973年であり,最初の診断基準(案)は1975年に公表された.以後,小改訂が重ねられ,1998年に最新の診断基準改訂案が作成された.日本と欧米の潰瘍性大腸炎診断基準の比較というテーマであるが,欧米の教科書でも疾患特異性(pathognomonic)の所見のない潰瘍性大腸炎の診断は,特徴的な臨床症状,内視鏡所見,X線所見,病理所見および除外診断から総合的になされるというのが一般的なようだ.欧米の研究論文には診断基準が明記されているものもあるが統一されたものはなく,各施設ごとに異なる診断基準を使用している.また,それらの診断基準を見ても日本のものほど詳細で厳密なものが見当たらないのが実状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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