icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻4号

2001年03月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎診断基準の問題点 主題

非連続性病変を呈する潰瘍性大腸炎の臨床病理学的特徴

著者: 野島啓子1 田中信治1 國弘真己1 松村俊二2 吉田成人2 楠裕明2 北台靖彦2 吉原正治2 春間賢2 隅井浩治2 茶山一彰2 嶋本文雄3

所属機関: 1広島大学医学部光学医療診療部 2広島大学医学部第1内科 3広島大学附属病院病理部

ページ範囲:P.535 - P.544

文献購入ページに移動
要旨 当部で大腸内視鏡検査を施行し,経過観察している潰瘍性大腸炎150症例のうち,内視鏡的に非連続性病変を認めた19症例(男性8例,女性11例,平均年齢35.8歳)を対象とし,経過中に非連続性となった症例12例と初回発作時に非連続性であった症例7例に分けてその特徴を検討した.経過中に非連続性となった症例の病変分布に一定の傾向はみられなかった.一方,初回発作時に非連続性であった症例の病変の分布は,直腸や虫垂に多かった.また,軽症例が多く,通常内視鏡観察で正常と思われる部位を色素撒布し拡大観察すると,リンパ濾胞の過形成の散在を全例に認め,病変の進展とリンパ組織との関連性を考えるうえで興味深い所見と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?