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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻5号

2001年04月発行

今月の主題 早期の食道胃接合部癌

主題

日本人における食道胃接合部の臨床病理学的検討

著者: 小川正純12 乾哲也1 下田忠和1 中西幸治3 藤本佳也1 富永健司1 二村聡1 三田村圭二2

所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部病理 2昭和大学医学部第2内科学教室 3国立がんセンター研究所病理部

ページ範囲:P.625 - P.633

文献概要

要旨 食道胃接合部(EGJ)の詳細な検討が可能であった日本人の食道癌手術材料142例を用い,EGJを全割し組織学的検討を行った.胃側および食道側の噴門腺の長さ,慢性胃炎,carditis,食道炎,食道扁平上皮下円柱上皮(esophageal cardiac-type glands)の管腔表面への露出(円柱上皮島)およびBarrett上皮について組織学的検討を行った.short Barrett epithelium(SBE)は50%の症例で認められ,詳細に検討を行えば従来考えられていたより多くの症例で確認できるものと考えられた.また円柱上皮島の存在する群では,存在しない群に比べ,SBEの出現が多い傾向にあり,SBEの形成に円柱上皮島が関与している可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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