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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻5号

2001年04月発行

文献概要

今月の主題 早期の食道胃接合部癌 主題

食道胃接合部早期癌の内視鏡診断ならびにその特徴

著者: 宮崎信一1 神津照雄2 菱川悦男2 岡崎靖史1 海宝雄人1 中島志彦1 指山浩志1 赤井崇1 星野敏彦1 林秀樹1 舟波裕1 軍司祥雄1 堀誠司1 鈴木孝雄1 落合武徳1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科 2千葉大学医学部光学医療診療部

ページ範囲:P.663 - P.670

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要旨 食道胃接合部癌は接合部上下2cmの間に病変の中心を置く癌である.当科での早期癌は,接合部癌90例中15例にすぎず早期診断が困難と思われる.早期癌の肉眼分類では,陥凹性病変が多く,組織型では,分化型腺癌が多く認められた.内視鏡診断では,近接観察や染色法を併用した診断が早期発見には重要であり,合わせて超音波内視鏡による深達度診断を行うことにより適切な治療法の選択が可能となる.接合部は空間的に狭いため病巣描出には先端にバルーンを装着した細径プローブが必要となるが,バルーンによる病巣の圧迫はsm層を伸展させ深達度を深く読む傾向があった.また先端に透明フードを付ける生検法は狙撃生検に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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