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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻5号

2001年04月発行

文献概要

今月の主題 早期の食道胃接合部癌 主題

食道胃接合部癌の診断

著者: 西俣寛人1 西俣嘉人1 大井秀久1 新原亨1 仁王辰幸1 島岡俊治1 松田彰郎1 田代光太郎1 鳥本博光1 寺田芳一1 徳田雅代1 夏越祥次2 末永豊邦2 西俣寿人3 堀雅英4

所属機関: 1南風病院消化器内科 2南風病院外科 3財団法人鹿児島県民総合保健センター 4財団法人慈愛会今村病院内科

ページ範囲:P.671 - P.682

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要旨 食道胃接合部癌の診断能を向上させるために過去15年間に診断切除された食道胃接合部癌72病変を対象に,肉眼形態と大きさ,深達度の関係,更にX線所見・内視鏡所見を検討した.3cm以下の症例はⅡc型が多く,3cm以上では2・3・4型が多かった.深達度は,2cm以下はm癌が,2~3cmではsm癌が,3cm以上ではss以深が多かった.組織型では分化型癌が大半で,粘液形質からみた分類では,胃型が28%,不完全腸型が58%で,この両者の3cm以下の病変は形態的変化の乏しい病変が多かった.X線診断は,半立位腹臥位第1斜位の体位で撮影されたX線像上,境界不明な淡いバリウム斑として描写されている病変が多く,内視鏡所見は正色調,褪色調の粘膜を呈する病変が多く,ダウン観察,反転観察が必要であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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