icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻5号

2001年04月発行

文献概要

今月の主題 早期の食道胃接合部癌 主題

食道胃接合部早期癌の治療―縮小手術

著者: 下山省二1 青木文夫1 久保田啓介1 清水伸幸1 真船健一1 上西紀夫1

所属機関: 1東京大学医学部消化管外科

ページ範囲:P.689 - P.693

文献購入ページに移動
要旨 過去24年間で切除された噴門部早期胃癌20例を検討した.臨床病理学的には,噴門部早期癌は早期胃癌全体と比較して,男性,隆起型,分化型,sm癌の割合が多かった.リンパ節転移はm癌ではみられず,sm癌で1群転移が1例(7%)に認められた.2群転移は認められなかった.噴門部早期胃癌の低いリンパ節転移率を考慮すると,m癌の場合には癌近傍リンパ節を郭清して癌転移陰性が確認された場合には,噴門側局所切除を施行し残胃を大きく残した食道胃吻合の可能性が考えられた.sm癌の場合には術中sentinel node navigationを応用することで,sm癌でもリンパ節郭清を縮小する可能性が期待された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら