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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻6号

2001年05月発行

文献概要

今月の主題 早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か 主題

早期大腸癌の深達度診断におけるEUSと拡大内視鏡の位置づけ―EUSを重要視する立場から

著者: 野村昌史1 泉信一1 三井慎也1 林毅1 河上洋1 網塚久人1 小山内学1 潟沼朗生1 伊藤英人1 渡辺晴司1 吉田晴恒1 高橋邦幸1 桜井康雄1 辻邦彦1 姜貞憲1 真口宏介1 篠原敏也2 斉藤裕輔3

所属機関: 1手稲渓仁会病院消化器病センター 2手稲渓仁会病院病理科 3旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.805 - P.808

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要旨 1997年4月から2000年9月までの期間に経験した大腸癌94例96病変を対象として,内視鏡通常観察単独での深達度診断能と超音波細径プローブ所見を加味した診断能を比較検討した.内視鏡通常観察単独,細径プローブ単独での深達度正診率はそれぞれ81%,77%(描出困難例を除くと94%)であったが,内視鏡通常観察に細径プローブ所見を加味することで正診率は92%へと上昇した.表面型と隆起型に分けて検討したところ,表面型では内視鏡通常観察に細径プローブ所見を加味した正診率は100%であった.一方,隆起型では内視鏡通常観察に細径プローブ所見を加味した正診率は78%であり,隆起型に対する正診率向上が今後の課題と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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