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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻6号

2001年05月発行

今月の主題 早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か

座談会

早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か

著者: 斉藤裕輔1 田中信治2 工藤進英3 藤井隆広4 津田純郎5 宇野良治6 丸山雅一7 多田正大8

所属機関: 1旭川医科大学第3内科 2広島大学医学部光学医療診療部 3昭和大学横浜市北部病院消化器センター 4国立がんセンター中央病院内視鏡部 5福岡大学筑紫病院消化器科 6函館高橋病院 7早期胃癌検診協会 8多田消化器クリニック

ページ範囲:P.837 - P.862

文献概要

 丸山(司会) 本日は「早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か」というテーマで座談会を開きます.

 先ほどお年を聞いてみたのですが,工藤先生を除く5人の方は40~43歳です.工藤先生は53歳,多田先生は57歳,私は59歳.司会の2人は50歳の半ばを超えています.同じ大腸の仕事をやってきた中でもかなり年齢差があります.これから論ずるのは,極めて新しいmodalityについてなので,8人の間には考え方の差があると思います.かと言って若い世代の40代の先生方が同じ意見では困ると思うし,相互にホットな議論で盛り上げてもらいたいと思います.早期大腸癌の深達度診断にEUS(endoscopic ultrasonography;超音波内視鏡)と拡大内視鏡は必要か,ということを論じていきますと,形態学の中で分析を細かくすればするほど,物事の本質というのは見えてくるのかという,まだ実は解決されていない命題に突き当たります.小さく細かくやっていくことで,何か差のあるものの区別ができるか,ということに迫る問題だと思うので,modalityとしていいとか悪いとかという問題以外の,もっと大きな形態学上の大問題を含むものであると思います.その辺も含めて議論をお願いします.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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