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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻7号

2001年06月発行

今月の主題 小腸腫瘍―分類と画像所見

主題症例

術前診断しえた空腸憩室部小腸癌の1例

著者: 藤澤聖1 松本主之2 檜沢一興1 佐藤智雄1 中村昌太郎1 青柳邦彦3 望月祐一1 八尾隆史4

所属機関: 1九州大学大学院医学系研究院病態機能内科学 2九州大学医学部附属病院光学医療診療部 3福岡大学医学部第3内科 4九州大学大学院医学系研究院形態機能病理学

ページ範囲:P.891 - P.894

文献概要

要旨 患者は77歳,男性.心窩部痛と食思不振が出現し,上部消化管検査にて胃噴門部小彎にⅡa型高分化腺癌を認めた,さらに小腸X線検査でTreitz靱帯から約20cmの上部空腸に結節状隆起を伴う多数の憩室陰影を認めた.push式小腸内視鏡を施行し,内視鏡所見および生検にて空腸癌と診断し,胃全摘術と空腸部分切除術を施行した.病理学的に空腸病変は2個の真性憩室内とその周囲に拡がる隆起型の高分化から中分化腺癌で,憩室内で漿膜下層に浸潤していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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