icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻7号

2001年06月発行

今月の主題 小腸腫瘍―分類と画像所見

主題症例

内視鏡的に切除した回腸末端カルチノイドの1例

著者: 菊池陽介1 西村拓1 永江隆1 八尾建史1 真武弘明1 津田純郎1 櫻井俊弘1 松井敏幸1 八尾恒良1 尾石泰樹2 岩下明徳2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.903 - P.906

文献概要

要旨 症例は50歳,女性.精神分裂病にて他院入院中,内痔核よりの出血のため当院転院.内痔核の治療後念のために施行した下部消化管内視鏡検査にて終末回腸部にやや黄色調の小隆起病変を発見した.隆起の表面は平滑で血管が透見された.生検にてカルチノイドと診断され,患者背景,家族の希望により内視鏡的切除を施行した.病変は合併症なく完全に切除され,最大径4mmで深達度はsmであった.本例は治療前に内視鏡検査にて診断しえた本邦報告例中最小の回腸カルチノイドであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら