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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻7号

2001年06月発行

今月の主題 小腸腫瘍―分類と画像所見

主題症例

小腸カルチノイド腫瘍の1例

著者: 平川克哉12 松本主之3 八尾隆史4

所属機関: 1新日鐵八幡記念病院内科 2川崎医科大学消化器内科Ⅱ 3九州大学附属病院光学医療診療部 4九州大学大学院形態機能病理学

ページ範囲:P.912 - P.913

文献概要

症例

 患 者:71歳,男性.約12年前より間欠的に腹痛が出現するため当院を受診した.経口小腸造影検査で中部小腸に狭窄を認めたため,精査・加療目的にて入院となった.

 ゾンデ法小腸X線所見 充満像で中部小腸に狭窄があり,同部の圧迫撮影ではKerckring皺襞が認められた(Fig. 1a).二重造影では辺縁平滑な陰影欠損像が描出され,空気量を増加すると口側腸管がやや拡張し,狭窄部の中央には欠損像の対側に小さなポケット状の突出が認められた(Fig. 1b).バリウムを薄く溜めると狭窄部には不整形の陰影斑が描出されたが,突出部の辺縁は平滑であった(Fig. 1c).腹臥位で更に空気量を増加すると,対側の突出部は偽憩室様に拡張した(Fig. 1d).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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