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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻7号

2001年06月発行

今月の主題 小腸腫瘍―分類と画像所見

主題症例

空腸Peutz-Jeghers型ポリープの1例

著者: 安保智典1 今村哲理1 森孝之1 能正勝彦1 萩原武1 黒河聖1 本谷聡1 栃原正博1 村岡俊二2

所属機関: 1札幌厚生病院胃腸科 2札幌厚生病院臨床病理科

ページ範囲:P.971 - P.974

文献概要

要旨 患者は25歳,女性.食後に増強する上腹部痛を主訴に当科を受診した.3か月後,痛みの頻度が増したため精査目的に入院した.入院時,左上腹部に4横指大の腫瘤を触知した.腹部超音波検査では同部の腸管にtarget signを認めた,小腸X線造影検査では,空腸重積の所見と表面が小結節状から顆粒状の有茎性病変を認めた.術中小腸内視鏡検査では周囲粘膜と同色調で表面が小結節状から穎粒状の有茎性病変がみられた.空腸部分切除標本では,頭部が33×30×25mmの有茎性病変を認めた.病理組織学的検索ではPeutz-Jeghers型ポリープと診断された.遺伝素因と色素沈着所見を欠いていたため最終的に空腸Peutz-Jeghers型ポリープと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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