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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻8号

2001年07月発行

今月の主題 多発食道癌

主題

多発性食道癌のX線学的検討

著者: 細井董三1 岡田利邦1 山田耕三1 中井呈子1 入口陽介1 大浦通久1 小田丈二1 中村尚志1 水谷勝1 小林宏寿1 益満博1 山村彰彦2

所属機関: 1多摩がん検診センター消化器科 2多摩がん検診センター検査科

ページ範囲:P.1013 - P.1020

文献概要

要旨 進行癌17例,表在癌75例を対象に,多発食道癌の臨床病理学的特徴とX線診断能について検討した,多発癌の頻度は全体では25%,進行癌では29.4%,表在癌では24%と極めて高率であった.これらの多発癌の副病変に対する術前X線描出率は,進行癌では90%と良好であったが,表在癌では14.7%にすぎなかった.その原因は表在癌の副病変は74%が深達度m1,74%が10mm以下の小病変,48%が0-Ⅱb型で占められており,X線診断能の限界を越える病変がほとんどであったためと分析された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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