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文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻8号

2001年07月発行

文献概要

今月の主題 多発食道癌 主題研究

まだら食道の病理

著者: 辻直子12 石黒信吾1 真能正幸1 宮崎守成1 春日井務1 西澤恭子1 土岐祐一郎1 工藤正俊3

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科 2近畿大学医学部堺病院消化器科 3近畿大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1049 - P.1056

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要旨 新鮮ヨード染色切除標本97例の観察から非癌部に多数の淡染不染帯を認めた例をまだら群(24例)とし,非まだら群(46例)と比較検討した.まだら群は男性が多く,同時多発食道癌例を多く(33%)認めた,まだら成分の大部分は炎症や再生による変化から成っているが,まだら群では異型を伴わない基底細胞様細胞の増殖巣や癌とは言えないが異型を伴う基底細胞様細胞の増殖巣を合併する例が多く,まだら食道は慢性炎症に基づく多発癌の発生母地として意味があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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