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Coffee Break
黒丸分類
著者: 長廻紘1
所属機関: 1群馬県立がんセンター
ページ範囲:P.1080 - P.1080
文献購入ページに移動 “黒丸君は腸結核に取り組んでいた.開いた腸と同じ位の幅の長い紙に,十二指腸から直腸まで,結核性変化,主として潰瘍を大体実物大に写しとつて,その組織標本を作つていた.長い長い巻物が沢山出来た,100や200の潰瘍は普通で,多いのは2,000も数えた.ルーペで見るような小さいのから,小腸ではいわゆる帯状の潰瘍,大腸では数えられない,一面地図状に融合した潰瘍まで千差万別といつてよいほどだつた.
これらの潰瘍はどれも粘膜表面に近いリンパ濾胞に始まつて,濾胞外に広がつていくことがわかつた.濾胞以外の場所から始まる所見は得られなかつた.これでリンパ濾胞が萎縮している40歳代になると,腸結核が著しく少なくなる理由の大体がわかつた.”
これらの潰瘍はどれも粘膜表面に近いリンパ濾胞に始まつて,濾胞外に広がつていくことがわかつた.濾胞以外の場所から始まる所見は得られなかつた.これでリンパ濾胞が萎縮している40歳代になると,腸結核が著しく少なくなる理由の大体がわかつた.”
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