icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸36巻9号

2001年08月発行

文献概要

今月の症例

gastritis cystica polyposaに発生した残胃早期胃癌の1例

著者: 藤澤貴史1 坂口一彦1 阪本哲一1 黒田祥二1 大西裕1 豊田昌徳1 寺西哲也1 前田光雄1 楠本長正2 前田哲男3 西上隆之4

所属機関: 1石川島播磨重工業健康保健組合播磨病院内科 2石川島播磨重工業健康保健組合播磨病院外科 3兵庫県立成人病センター消化器科 4兵庫医科大学第2病理

ページ範囲:P.1108 - P.1110

文献購入ページに移動
 〔患者〕患者は68歳,男性.1967年(37歳時)胃潰瘍にて幽門側胃部分切除(Billroth Ⅱ法再建)を受けている.術後31年後の1998年9月,無症状であったが,胃集団健診にて吻合部に異常陰影を指摘された.現症ならびに入院時検査成績では異常を認めなかった.

 〔胃X線所見〕残胃はBillroth Ⅱ法にて小腸と吻合されており,その吻合の胃側に丈が高く表面平滑な隆起性病変を認めた(Fig. 1a).圧迫像ではほぼ全周性で幅約2.5cmの柔らかいポリープ状隆起であった(Fig. 1b).その中央に淡いバリウム斑を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?