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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻1号

2002年01月発行

文献概要

今月の主題 食道m3・sm1癌の診断と遠隔成績 主題

食道m3・sm1癌の臨床病理

著者: 真能正幸1 上堂文也2 石黒信吾1 春日井務1 土岐祐一郎3

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科 2大阪府立成人病センター消化器内科 3大阪府立成人病センター消化器外科

ページ範囲:P.11 - P.17

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要旨 食道表在癌(m2~sm2癌)手術症例36例を対象に,臨床病型,最深部位,細胞異型度,癌胞巣の簇出,脈管侵襲(pv),リンパ節転移(LN)について検討した.深達度に応じてpv(+)率およびLN(+)率の有意な上昇を認め,LN(+)と細胞異型度,pv(+),簇出との間に有意な相関が認められた.EMRの適応となりうるLN(-)症例は,内視鏡的に目立った隆起や陥凹がなく,組織学的にpv(+)を認めず,低異型癌で簇出のない症例であった.逆に,高度異型癌かつ簇出陽性という所見は,LN(+)に対する感度が100%で特異度は76.7%であり,EMR症例の追加治療の判断基準として有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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