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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻1号

2002年01月発行

文献概要

今月の主題 食道m3・sm1癌の診断と遠隔成績 主題

食道m3・sm1癌の質的・量的EUS診断

著者: 清水勇一1 加藤元嗣1 小平純一1 中川宗一1 宮崎広亀1 大平浩司1 河原崎暢1 塚越洋元2 細川正夫3 藤田昌宏4 浅香正博5

所属機関: 1北海道大学医学部光学医療診療部 2恵佑会札幌病院内科 3恵佑会札幌病院外科 4恵佑会臨床病理研究所 5北海道大学医学部消化器病態内科

ページ範囲:P.47 - P.52

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要旨 食道表在癌に対する深達度診断には高周波数細径超音波プローブが有用であり,9層構造を基本としてm3浸潤の有無が診断可能である.問題点は,微小浸潤を診断することが困難であること,微細な層構造の描出率が高くはないことであると思われる.現在においてもm3・sm1領域における正診率は十分とは言えず,m3・sm1と診断された場合でもできる限りEMRを試みることが推奨される.組織学的にm3・sm1と診断され,追加治療の必要性を検討する際にEUSによるリンパ節の情報が重要な意味を持ってくる.また,仮に転移陰性と診断され,追加手術が行われなかった場合,経過観察にEUSは重要な役割を担う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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