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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻1号

2002年01月発行

今月の主題 食道m3・sm1癌の診断と遠隔成績

アンケート調査

第46回食道色素研究会アンケート調査報告―転移のあったm3・sm1食道癌の特徴

著者: 小山恒男1 宮田佳典1 島谷茂樹1 友利彰寿1 堀田欣一1 吉田操2

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科 2食道色素研究会

ページ範囲:P.71 - P.74

文献概要

要旨 2001年11月に開催された第46回食道色素研究会にて“転移のあったm3,sm1食道癌”を主題とし,全国21施設にアンケート調査への御協力を頂いた.この結果,749例のm3,sm1癌が集計され,遠隔転移率は0.4%と少数で,いずれもly陽性であり,2例で静脈侵襲を認めた.リンパ節転移は深達度m3で9.3%,sm1で19.6%認め,0-Ⅰ,0-Ⅲ型,低分化型扁平上皮癌,ly,v陽性,Infβ,γ,術前深達度診断sm2,sm3群に多かった.EMR群に他病死を多く認めたが,原病死のみであれば食道切除,食道抜去,EMRの3群間に有意差を認めず,今回のretrospectiveな検討から転移のあるm3,sm1癌の特徴がある程度解明されたことから,今後はprospectiveな検討を開始するべきと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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