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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻1号

2002年01月発行

文献概要

今月の主題 食道m3・sm1癌の診断と遠隔成績 主題症例

ly(-)でリンパ節転移を認め根治切除後に遠隔転移を認めた食道m3癌の1例

著者: 黒田純子1 松原敏樹1 辻和彦1 磯幸博1 山口俊晴1 武藤徹一郎1 柳沢昭夫2

所属機関: 1癌研究会附属病院外科 2癌研究会附属病院病理

ページ範囲:P.75 - P.79

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要旨 EMR後根治切除術を施行した食道癌m3症例でリンパ節転移陽性であり,さらに根治切除術後3年で右肺下葉に転移を認めた症例を経験した.患者は65歳,男性.術前診断Mt,0-Ⅱc.まずEMR(分割切除)施行した.切除標本では2mm間隔の53切片中,大部分はep・m2であったが,2切片の切除断端の1部分でm3であった.右開胸開腹食道全摘術,3領域リンパ節郭清術を施行し,右反回神経沿線に1個リンパ節転移を認めた.術後46GyのT字照射を施行.根治切除術後3年に右肺下葉に転移が出現し,化学療法を施行したが,縮小を認めず,同部位の契状切除術を施行した.m3症例に対するリンパ節郭清の必要性を示唆すると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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