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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻1号

2002年01月発行

文献概要

今月の主題 食道m3・sm1癌の診断と遠隔成績 主題症例

EMR後に頸部,上縦隔リンパ節再発,肺転移を来したsm1食道癌の1例

著者: 島田英雄1 千野修1 西隆之1 田仲曜1 釼持孝弘1 木勢佳史1 姫野信治1 山本壮一郎1 原正1 町村貴郎1 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部一般消化器外科

ページ範囲:P.93 - P.98

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要旨 患者は68歳,男性,内視鏡検査で胸部中部食道に0-Ⅱc病変を指摘された.術前検査で深達度m3と診断,画像診断にて明らかなリンパ節転移の所見もなく内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した.切除標本の病理組織所見では中分化型扁平上皮癌,深達度は小範囲でsm1,ly1の診断であった.患者に説明,同意の上,追加治療は行わない方針とした.3年11か月目に頸部リンパ節腫大を自覚,胸部CTで上縦隔リンパ節転移,肺転移と診断された.化学療法を施行したが効果は認められなかった.病理解剖所見では食道に遺残病巣や他臓器の重複癌も認めず原発巣からの転移と診断した.EMR後のリンパ節,肺転移再発例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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