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今月の症例
回腸悪性リンパ腫の1例
著者: 青松和揆1 大川清孝1 山崎智朗1 追矢秀人1 中井隆志1 青木哲哉1 川崎靖子1 根引浩子1 井上健2 井上哲二3
所属機関: 1大阪市立総合医療センター消化器内科 2大阪市立総合医療センター病理 3サトウ病院放射線科
ページ範囲:P.1252 - P.1254
文献購入ページに移動〔注腸造影所見〕 回腸末端に3cm大の双こぶ様の陰影欠損が認められた.その境界線は平滑な曲線で形成され,癌よりも粘膜下腫瘍の可能性が考えられた.腫瘤表面には淡いバリウム斑が認められ,びらんの存在が示唆された.また腫瘤の肛門側にはリンパ濾胞よりも少し粗い結節穎粒状陰影が描出されていた(Fig.1a).圧迫像でも腫瘍の外側の少し肛門側に小隆起があり,対側にも壁の不整像がみられた(Fig.1b).
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