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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻10号

2002年09月発行

今月の主題 食道sm癌の再評価―食道温存治療の可能性を求めて

主題

食道sm癌に対する食道温存治療の可能性―内視鏡の立場からの検討

著者: 島田英雄1 幕内博康1 千野修1 西隆之1 田仲曜1 釼持孝弘1 木勢佳史1 姫野信治1 山本壮一郎1 原正1 生越喬二1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.1273 - P.1284

文献概要

要旨 内視鏡所見からみた食道sm癌の実態を明らかにするため,食道sm癌の外科切除例(3領域リンパ節郭清)の,深達度とリンパ節転移の状況について再評価を行った.腫瘍長径と深達度に関連性はなかったが,腫瘍長径が50mm以上の症例でリンパ節転移の頻度が高かった.また肉眼病型については0-Ⅰsepや0-Ⅱc+Ⅱa,あるいは0-Ⅲを含む進行癌様の病型は症例数が少ないながら,リンパ節転移の危険群と推測された,予後に関してはリンパ節転移陰性例にもリンパ節再発の症例が少なからずあった,現況ではsm2,3症例における内視鏡治療の適応症例の選択に関しては,内視鏡所見から鑑別することは困難であり,さらに多くの課題が残されていると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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