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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻10号

2002年09月発行

文献概要

今月の主題 食道sm癌の再評価―食道温存治療の可能性を求めて 主題

食道sm癌に対する食道温存治療の可能性―X線の立場からの検討:肉眼形態分類からみたリンパ節転移の推定

著者: 加藤久人1 加澤玉恵2 山田義也1 門馬久美子2 葉梨智子3 出江洋介4 熊谷洋一4 吉田操5 大橋健一6

所属機関: 1東京都立駒込病院内科 2東京都立駒込病院内視鏡科 3板橋中央総合病院外科 4東京都立駒込病院外科 5東京都立墨東病院外科 6東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.1285 - P.1293

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要旨 リンパ節転移陰性のsm癌をふるい分けることを目的として,sm浸潤食道癌65例について,肉眼病型別に,深達度,脈管侵襲,sm浸潤面積とリンパ節転移の有無との関係を検討した.結果,0-Ⅰと0-Ⅲ型ではリンパ節転移の予測は困難であったが,0-Ⅱ型病変ではsm浸潤面積とリンパ節転移の有無は密接に関係し,臨床的にリンパ節転移の予測が可能と考えられた.リンパ節転移陰性のsm癌は,“sm浸潤の面積が100mm2以下の0-Ⅱ型病変”であり,X線所見は“側面像の壁変形所見の長さが15mm以下の0-Ⅱ型病変”であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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